No.51 鮮魚のEC販売が難しい理由2 その二、物流から / EC's Dull as Logistics
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ご無沙汰しております…
ご無沙汰しております!!ラッサンです
今回は、約2周間ぶりの投稿となります。
ブログが閉鎖されたのではとはご心配された方、もしおられましたら心からお詫び申し上げます。
実は、当ブログの管理者が北海道へその期間に出張に出かけており、更新が滞っておりました。何の連絡もしていなかったのはよくありませんでしたね。
この休みをいただいた分の挽回は、シリーズ北海道の水産業事情!でさせてもらおうと思います。乞うご期待!!
では、久しぶりの投稿となりますが前回の続きです。
なぜ鮮魚のEC販売は難しいのか!?
前回は、情報の伝達という観点から他産業と比べた時の鮮魚を取り扱う水産業のEC事業の難しさを説明しました。詳しくはバックナンバーの50をご覧ください。
次に、今回は、物流という観点から鮮魚のEC販売の難しさについて説明していきます。
どうぞ!!(イラストどーん!!)
一コマ目
はい、まず物流の第一にして最大の困難は、鮮魚という名前に言い表されている通り 魚の鮮度 です。
お魚は海から引き上げられた瞬間から鮮度の劣化がどんどん進んでいきます。すぐに冷凍保存するとはいえ、1日・2日と進んでいくに連れて目に見えて明らかに味も見た目の質共に落ちていきいます。
そのため、EC販売における配送という面において、農作物等と比べても遥かに迅速な交通網を必要とします。
二コマ目
鮮度の他にも配送コストとして注意しなければならないのは、魚の傷や痛み ですね。
天然魚と養殖魚のくだりでも過去に述べましたが、大量に網で捕る方法だとその網や引き上げ時に他の魚たちと摩擦しあって傷が付きやすかったり、移動を挟めば挟むほど不慮の傷や痛みを魚につくってしまうきっかけになります。
三コマ目
次により微妙な問題点としては、もちろん基本的には良いことなのですが、どの都道府県の卸売市場にも全国、あるいは全世界のお魚が集まるということです。
これは港や漁港から魚をまとめて買い付けるバイヤー業を担う業者がおり、その業者が独自の流通網と配送技術を持って独占的に全国各地の市場にお魚を毎日送り届けくれているおかげです。
一方で、このことはEC事業の旨味である全国のものが簡単に手に入るという利点を軽減しています。また、流通面の独占は情報の独占でもあるので、その点は前回述べた難しさとつながってきます。
四コマ目
最後は流通とは逸れますが、やっぱりこういった情報や流通双方の側面において職人的な方法で維持され続けてきた水産業というのは、現場に携わる人たちの御業に支えられているということです。
こういったノウハウをインターネットやEC事業に置き換えることはそもそも容易なことではないということですね。
さてさて、すごい自分たちの事業をネガキャンしたような気分になってきました。
が、そうではなく、リアルとネットの境界線がどんどんなくなっていくこの先の時代にとって情報でも流通でも職人技でもリアルだからこそのコストとでも言えるようなものをどうオフラインに置き換えていくか、リアルとネットをどう共存させていくかを考える上で、水産業はこれだけ論点があるぞ!ということですね。
コチコチ話で申し訳ないですが、次回からは北海道の名産でも紹介しながらもう少しゆるいシリーズを掲載していこうと思います。
では!!シュタッ!
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